No122・・・ワンイヤールール
ワンイヤールールとは、1年基準とも呼ばれ、貸借対照表の資産と負債を、
流動区分と固定区分に分類するための基準であり、ワンイヤールールで
判断する前に、まず正常営業循環基準で分類し、その後にワンイヤールールで
資産と負債を、流動区分と固定区分に分類することになります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、ワンイヤールールの判定方法は、貸借対照表(BS)作成時点から
現金化・費用化・収益化・支払われるまでが1年以内であれば、
流動資産又は流動負債とするルールになります。
次に、ワンイヤールールにより流動資産と流動負債に区分されるものは、
決算日を基準にして、1年以内に現金の受け取り又は支払いが予測されるものです。
そのワンイヤールールにより区分された流動資産と流動負債を比較し
短期支払能力を分析することは、静態的分析(ストック分析)の
分析手法1つです。
そして、ワンイヤールールにより固定資産と固定負債に区分されるものは、
決算日を基準にして、1年を超えて現金の受け取り又は支払いが予測されるものです。
そのワンイヤールールにより区分された固定資産と固定負債及び自己資本を
比較し長期支払能力を分析することも静態的分析(ストック分析)の
分析手法の1つです。
尚、企業の通常の営業活動で生じる売上債権、棚卸資産、仕入債務は、
1年を超える場合でも、ワンイヤールールで流動・固定の区分を判定する
のではなく、正常営業循環基準により、全て流動資産又は流動負債とします。