No14・・・資金移動表
資金移動表とは、資金運用表と資金繰り表の短所をカバーし、長所を取り入れた
構造を持ち、資金移動表は、損益計算書(PL)の各勘定科目と貸借対照表(BS)の
各勘定科目をリンクさせることで資金収支を的確に捉えることができます。
この資金移動表は、実際の事業活動の資金フローに近い表であり、資金移動表による分析は、
財務分析の安全性分析手法でもあります。
また、資金移動表の概要は、大きく経常収支と経常外収支に分かれ、経常外収支は、
更に、設備関係等収支、決算収支、財務収支に分類されています。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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そして、資金移動表は、資金不足による資金ショートの状態である資金繰り破綻を
予防する為には、資金繰り表を分析するよりも有効で、静態的分析と呼ばれる、
流動比率や当座比率などの財務比率分析や資金運用表分析は、企業の真の
支払能力を掴むには限界がありますが、動態的分析と呼ばれる資金移動表は、
企業の真の支払能力を掴むことが出来るツールであり、この資金移動表は、
資金表の1つでもあります。
ちなみに、資金4表とは、資金繰り表、資金移動表、キャッシュフロー計算書、
資金運用表のことです。
また、資金移動表は、現状の企業の支払能力を調査する時や、予算作成時に
予算ベースの支払能力を確認する際にも利用されます。
そして、あるべき姿の資金収支の状態である予算ベースの資金移動表を作成する
目的としては、予算ベースの経常収支や経常収支比率に影響を与えている項目を
把握しておくことなどがあります。
尚、予算の資金移動表を作成する為には、損益予算を完成し、資金計画を
作成する必要があります。
資金移動表に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー