■経営問題と経営課題
弊社が、経営コンサルティングをする際に、経営者の方や、財務の責任者の方に、
ヒヤリングする項目の一つとして、自社の経営問題と経営課題を把握しているかを尋ねています。
そして、弊社が、経営問題と経営課題について尋ねると、経営者の方や、財務の責任者の方が、
自社の経営問題と経営課題について説明をして下さるのですが、弊社が、何故、それらの事が、
経営問題と経営課題であるのかと再度、質問をすると、ほとんど、明確な返答がされることはありません。
この経営問題と経営課題という言葉は、企業の中では、よく用いられている言葉ではありますが、
経営問題と経営課題の言葉の定義があいまいになっている為に、何が、経営の問題で、
何が、経営の課題であるのかが、あやふやになっているといえます。
■お勧めビジネスコラム
・自分の意見が言えていますか
・いまさら聞けない財務の話し
・全く経験のない部署への配置転換はチャンス
ちなみに、問題とは、理想の状態と現実の状態にギャップが生じている場合にのみ明確になるものなので、
理想の状態であり、あるべき姿でもある、経営目標の定性目標と定量目標が定められていなければ、
そもそも、経営問題があるかどうかも分かるはずはありません。
また、課題とは、解決しなければならないことなので、問題がなければ、当然、課題はありませんし、
経営問題があってこそ、経営課題が発生することになります。
ところで、企業の財務における経営問題とは、資産・負債・純資産・損益・キュッシュフローに関する
問題のことです。
財務における経営問題を把握する為には、資産・負債・純資産・損益・キュッシュフローに関する
財務目標を作成して、その財務目標をどのように達成していくのかを計画した、財務計画(総合予算)が
なければ、財務における経営問題が明確になることはありません。
ゆえに、財務計画を作成していない企業が、自社の財務における経営問題と経営課題を的確に
把握できるはずはないのです。
自社の財務における経営問題と経営課題を把握する為には、財務計画(総合予算)が必要不可欠であり、
財務における経営問題と経営課題を把握するという観点からも、財務計画を作成することの重要性を
理解することができるはずです。
お時間がある方は、経営課題の見つけ方と経営課題の解決策の頁も御覧ください。