No196・・・製品保証等引当金
製品保証等引当金とは、製品等を販売した後に無償保証契約になっている
場合や製品等の瑕疵担保責任に備える目的の引当金を処理する負債の勘定科目で、
製品保証等引当金は、製造業等に特有の引当金ともいえるでしょう。
また、製品保証等引当金は、会計上の費用ではありますが、
税法上は費用(損金)とはなりません。
この製品保証等引当金を計上する際は、過去の製品等のアフターサービス費用の
製品等の売上に対する実績率等を考慮して、将来の見積保証額である
製品保証等引当金を算定します。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、製品保証等引当金は、保障期間によって貸借対照表での表示区分が
異なり、1年以内の保証である製品保証等引当金は、流動負債へ表示し、
1年を越える保証である製品保証等引当金は、固定負債へ表示します。
そして、製品保証等引当金は、債務性のある引当金に該当し、
その他の債務性のある引当金としては、完成工事補償引当金、賞与引当金、
退職給付引当金、債務保証損失引当金、損害補償損失引当金などが該当します。
尚、製品保証等引当金繰入額は、会計上は費用になりますが、税務上では
損金とはなりませんので、税務申告書を作成する際の製品保証等引当金繰入額の
取り扱いは、別表4の加算項目に製品保証等引当金否認や製品保証等引当金認容の
名称で課税所得に加算する必要があります。
※製品保証等引当金の仕訳例は下記の通りです。
例・・・将来のアフターサービス費用見込みに基づき製品保証等引当金1000を
計上した場合。
(借方) | (貸方) | ||
製品保証等引当金繰入額 | 1000 | 製品保証等引当金 | 1000 |
製品保証等引当金に関連する用語
※管理会計