No472・・・売上戻り高
売上戻り高とは、販売した商品等について、品違い、量目不足、品質不良、
納期遅延、損傷、汚れなどの理由で返品されたため、売上取引の金額を
減額修正する勘定科目のことで、売上戻り高は、損益計算書上では、
売上に対する控除項目として、売上高から控除して表示します。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座等のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時~23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
この売上戻り高は、総額主義に基づく会計処理をした場合に使用され、
売上戻り高に関する総額主義とは、売上戻り高の金額を帳簿上で明確に
するために売上戻り高を用いて会計処理することです。
また、売上戻り高を用いない会計処理が純額主義で、売上戻り高に
関する純額主義とは、売上高を直接減額する会計処理です。
ちなみに、企業会計原則では、総額主義の原則があります。
そして、売上戻り高のような売上高の控除勘定科目には、
売上値引高(売上値引)、売上割戻し、売上割引があり、
それぞれの内容は下記の通りです。
まず、売上値引高とは、販売した商品等について、品違い、量目不足、
品質不良、納期遅延、損傷、汚れなどの理由で売上取引の金額を
減額修正する勘定科目です。
次に、売上割戻しとは、一定期間内に売上高などを基準として、売上代金の
一部を割戻す商習慣で、売上割戻しは、一種のリベートといえます。
最後に、売上割引は、売上代金を期日前に支払を受けたり、売上代金の
支払方法を手形支払から現金支払に変更してもらった時等に用いる勘定科目で、
売上割引は、得意先から売上債権を前倒しで支払を受けることに対する
金融費用の性質があり、売上割引は、損益計算書上では、営業外費用の
項目に表示します。
※売上戻り高の仕訳例は下記の通りです。
例・・・品違いの為、クライアントから商品1050(税込)の返品があった場合。
(借方) | (貸方) | ||
売上戻り高 | 1000 | 売掛金 | 1050 |
仮受消費税等 | 50 |