No491・・・営業外費用
営業外費用とは、本業以外の投資活動や財務活動などにより経常的に
発生する費用を処理する費用の勘定科目で、一般的に、営業外費用は、
大部分が金融費用で占められている場合が多く、営業外費用は、損益計算書の
経常損益の部に表示します。
この営業外費用に含まれるものとしては、支払利息、有価証券売却損、
有価証券評価損、社債利息、繰延資産償却費、売上割引、持分法による投資損失、
為替差損、雑損失などがあります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、短期借入金や長期借入金などの有利子負債が増加すると、
営業外費用の支払利息も増加し、インタレストカバレッジが低下すること
になり、このインタレストカバレッジとは、企業の借入金等の利息支払能力を
測定する為の指標です。
そして、営業外費用全体の10%を超える同一の内容の取引金額がある
場合は、その内容を適切に示した勘定科目が使用されることになりますが、
それ以外の小額な取引や重要性の低い取引は雑損失の勘定科目で
会計処理することになります。
また、営業外費用が大きくなる企業は、一般的に有利子負債が大きいケースが
多いのですが、関連会社株式を多額に保有し、その保有する企業が多額の
赤字を計上している場合も、持分法投資損失が膨らみ営業外費用が大きく
なります。
ちなみに、会社法においては、営業外収益と営業外費用を区分せず、
営業外収益と営業外費用の差額を営業外損益として区分することが
できます。
尚、営業外費用が多い企業は、経常利益が営業利益よりも当然少なく
なりますが、営業外費用を減少させる為には、営業キャッシュフローを増加させ、
有利子負債を削減するしかありませんので、特に、各種回転期間を改善する
必要があります。
営業外費用に関連する用語
※管理会計