No577・・・金融費用
金融費用とは、支払利息や社債発行費などの資金調達に要した費用のことで、
金融費用は、有利子負債の残高に比例して増加するものであり、金融費用の
重さを測る指標としては、金融費用負担率という指標が、財務分析の際に
用いられています。
この金融費用は、損益計算書上は、営業外費用に計上されているので、
有利子負債が売上高と比較して多い場合は、営業利益の大半を、金融費用で
食い潰してしまうので、必然的に、有利子負債が多い企業は、営業利益に比べて、
経常利益が大きく減少することになります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、金融費用の支払能力を見る指標には、インタレストカバレッジという指標があり、
インタレストカバレッジとは、企業の借入金等の利息支払能力を測定する為の指標で、
インタレストカバレッジは、事業活動により得た利益が有利子負債の支払利息等である
金融費用の何倍であるかを示す指標です。
そして、金融費用が増加するケースとしては、運転資金の増加による資金調達や
設備投資を実行する為の資金調達が一般的ですが、増加運転資金を借入金などで
資金調達をする前に、売上債権回転期間、棚卸資産回転期間、仕入債務回転期間の
回転期間の改善による、キャッシュフローの増加策を講じることが先決事項です。
尚、金融費用が年々増加している企業は、有利子負債残高も年々増加しているはずなので、
そのような企業は、資金繰りの状態も年を追うごとに悪化しています。
ちなみに、金融費用とは、資金調達コストと呼ばれることもあります。
金融費用に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー