No473・・・売上割戻し
売上割戻しとは、一定期間内に売上高などを基準として、売上代金の
一部を割戻した際に用いる勘定科目で、このような売上割戻しは、
商習慣上一般的であり、売上割戻しは、一種のリベートなので、
売上値引や売上戻りとは性質が異なり、売上割戻しは、損益計算書上では、
売上に対する控除項目として、売上高から控除して表示します。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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この売上割戻しとは、総額主義に基づく会計処理をした場合に使用され、
売上割戻しに関する総額主義とは、売上割戻しの金額を帳簿上で
明確にするために売上値引高を用いて会計処理することです。
また、売上割戻しを用いない会計処理が純額主義で、売上割戻し
に関する純額主義とは、売上高を直接減額する会計処理です。
ちなみに、企業会計原則では、総額主義の原則があります。
そして、売上割戻しのような売上高の控除勘定科目には、売上値引高(売上値引)、
売上戻り高、売上割引があり、それぞれの内容は下記の通りです。
まず、売上値引高(売上値引)とは、販売した商品等について、品違い、
量目不足、品質不良、納期遅延、損傷、汚れなどの理由で売上取引の
金額を減額修正する勘定科目のことです。
次に、売上戻り高とは、販売した商品等について、品違い、量目不足、
品質不良、納期遅延、損傷、汚れなどの理由で返品されたため、
売上取引の金額を減額修正する勘定科目です。
最後に、売上割引は、売上代金を期日前に支払を受けたり、売上代金の
支払方法を手形支払から現金支払に変更してもらった時等に用いる
勘定科目で、売上割引は、得意先から売上債権を前倒しで支払を
受けることに対する金融費用の性質があり、売上割引は、
損益計算書上では、営業外費用の項目に表示します。
※売上割戻しの仕訳例は下記の通りです。
例・・・大量に購入したクライアントに対して、売上高を基準とし1050(税込)の
割戻しを行う場合。
(借方) | (貸方) | ||
売上割戻し | 1000 | 売掛金 | 1050 |
仮受消費税等 | 50 |