No114・・・退職給付会計
退職給付会計とは、当期までに発生した従業員などの退職一時金と
企業年金の金額を現在価値に割引き、その金額を退職給付債務とする
会計処理で、退職給付会計は、期末までに発生する企業が将来負担すべき
退職給付債務を退職給付引当金として引当金を計上することで財務諸表に
計上するものです。
この退職給付債務とは、一定期間勤続した従業員に将来支払われる退職金(退職一時金)・
確定給付企業年金のうち、既に発生が認められる金額を退職給付債務といいます。
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以前の企業会計では、将来支払いが予想される退職給付債務は、
正式な債務として認識されず、これまでは隠れ債務(オフバランス)と
なっていましたが、退職給付会計では、労働対価の後払いとして、
退職時や退職後に従業員などに支給が予想される退職給付債務支払総額を、
市場金利を考慮し現在価値に割引き退職給付債務としています。
この退職給付会計にて引当処理することになる退職給付引当金は、
会社外部に積立ててある将来の年金の財源となる年金資産と退職時や
退職後に従業員などに支給が予想される退職給付債務支払総額との
差額になります。
また、退職給付会計を導入した時に表面化した、退職給付債務の
積立不足の金額は、最長15年で償却することが義務付けられています。
そして、退職給付会計に関する、年金積立不足金額の件がよく新聞記事にも
なっていますが、積立不足金額の増減のポイントは金利水準で、金利が上昇する
と年金積立不足が減り、金利が低下すると年金積立不足が増加します。
尚、退職給付債務を算定する際に、将来の支給すべき金額を現在価値に
割引く必要がありますが、その際の割引率は、短期金利ではなく
長期金利(長期国債)を適用して算出することになり、
決算期末の国債利回り次第では、割引率が低下して、
退職給付債務が増加する可能性もあります。
退職給付会計に関連する用語
・勤務費用
・利息費用
・期待運用収益
・過去勤務債務
・数理計算上の差異
・会計基準変更時差異
・退職給付債務
・退職給付費用
・退職給付引当金
・退職給付引当金繰入額
・退職金、退職一時金、確定給付企業年金
・オフバランス
・割引率、現在価値
・代行返上
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