No1414・・・引当金
引当金とは、現時点では履行すべき債務は存在しないが、将来、履行すべき債務が発生する可能性が高く、
その債務の金額を合理的に見積もることが可能な場合に、当期の負担とすべき金額を貸借対照表上に
計上しておく金額のことで、偶発債務と引当金の違いは、偶発債務は引当金に比べて債務の発生する
可能性が低いことがです。
企業会計原則における引当金の計上要件は、下記の通りです。
引当金の計上要件
・将来の費用や損失であること
・費用や損失の発生が当期以前の事象に起因すること
・費用や損失の発生の可能性が高いこと
・費用や損失の金額を合理的に見積もることができること
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引当金を計上する場合の仕訳例は下記の通りです。
引当金の仕訳例
(借方)○○○引当金繰入 ××× (貸方) ○○○引当金 ×××
また、引当金を分類すると、負債性引当金と評価性引当金に大別でき、
負債性引当金は、負債の部に記載され、評価性引当金は、資産の部に記載されます。
そして、引当金を計上することは、費用が発生することになるので、利益を押し下げる
ことになりますが、引当金を計上しても税金を計算する際は、全て課税所得から差し引かれるわけでは
ありませんので、引当金が増えても税金が少なくなるとは限りません。
尚、経理の初心者が、引当金の取り崩しを理解できていない場合がありますが、
引当金の取り崩しとは、過去に計上した引当金がある場合に、当期に費用が確定して支出する場合に、
借方の項目を費用とせずに、引当金を減少させる仕訳のことを指しています。
引当金の種類
・貸倒引当金
・賞与引当金
・修繕引当金
・完成工事補償引当金
・製品保証等引当金
・退職給付引当金
・役員退職慰労引当金