No568・・・負債比率
負債比率とは、自己資本に対する他人資本(負債合計)の比率を示す
指標であり、負債比率が高いほど、財務レバレッジを効かせる財務戦略を
取っていることになり、負債比率は、財務の安定性を評価する、
財務分析における安全性分析の指標なのです。
この負債比率は、高ければ高いほど財務の安定性が低いとされていますが、
一般的に、負債比率が低すぎれば、事業の利益率も低い傾向がありますので、
ある程度の、財務レバレッジは効かせる必要があります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、適正な負債比率の数値は、企業によって異なるのが当然で、例えば、
同業種の企業の平均負債比率が100%だったとしても、経常収支は、企業によって
異なりますので、負債比率だけを無理に同じにしたりすると、債務の返済が追いつかず、
資金ショートを起こす可能性すらあります。
そして、財務のプロフェッショナル社員が居ない企業が、他人資本を増加させ
負債比率を高める財務戦略を採用した場合は、人災による、資金ショートの
可能性が高くなる傾向がありますので、財務戦略を駆使して、業績の拡大を
図りたい場合は、自社の経理部や財務部に優秀な社員を採用する必要があります。
ちなみに、他人資本とは、利払いを伴なわない負債と利払いを伴なう負債のことです。
尚、負債比率は、レバレッジ比率、D/Eレシオ、ギアリング比率と同様の内容です。
計算式・・・負債比率=他人資本÷自己資本
負債比率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー