No544・・・工事未払金
工事未払金とは、建設会社が施主から請負った請負工事契約の
工事原価のうち未払金額を示す負債の勘定科目で、工事未払金は、
一般企業の買掛金に相当し、工事未払金は、バランスシート上では、
流動負債の部に表示します。
※建設業財務指標データ
(日本の建設会社約47万社の規模別の財務指標データ)
・建設業財務指標
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また、建設業の企業の場合は、建設業法により工事台帳の
備え付け義務があり、工事台帳とは、工事案件毎に、工事名、
工事の受注金額、工事の期間、完成工事原価の内訳である、
工事の材料費、労務費、外注費、経費などを記載したものであり、
工事台帳は、定型の書式があるわけではありません。
そして、完成工事高の収益認識基準は、工事完成基準と工事進行基準があり、
それぞれの内容は下記の通りです。
完成工事高の収益認識基準
@工事完成基準は、施主から請負った請負工事契約が完成した時に
一括して売上計上する方法。
A工事進行基準は、施主から請負った請負工事契約について、
工事の完成度合いに応じて工事収益を計上する方法。
尚、建設業特有の主要な勘定科目は下記の通りです。
@完成工事高・・・一般企業の売上高
A完成工事原価・・・一般企業の売上原価
B完成工事総利益・・・一般企業の売上総利益
C完成工事未収入金・・・一般企業の売掛金
D工事未払金・・・一般企業の買掛金
E未成工事支出金・・・一般企業の棚卸資産
F未成工事受入金・・・一般企業の前受金
G完成工事補償引当金
H修繕引当金
※建設業の総合予算を作成する際のポイントの1つは、製造業の製造予算の作成要素の
一つでもある、仕掛品回転期間に相当する、予算上の工事工期を、どのように算定するかです。
※工事未払金の仕訳例は下記の通りです。
例・・・工事材料1050(税込)を掛けで仕入れた場合。
(借方) | (貸方) | ||
原材料 | 1000 | 工事未払金 | 1050 |
仮払消費税等 | 50 |
工事未払金に関連する用語
※ゼネコン、建設業セクター
※修繕積立金、マンション管理組合、修繕積立一時金(修繕積立基金)
※コンストラクションマネジメント
※サブコン
※建設工事受注動態統計調査、建設業セクター
※住宅着工統計、建築着工統計調査
※総合予算、製造予算、仕掛品回転期間、予算