No708・・・債務免除益
債務免除益とは、取引先である金融機関等が保有する自社の債権を
放棄するにより発生する利益のことで、金融機関から借り入れた借入金や
取引先からの仕入代金などの債務免除を受けた時に債務免除益は発生し、
債務免除益の、消費税における取り扱いは不課税です。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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この債務免除益が発生するケースとしては、企業の資金繰りの状態が逼迫し、
倒産の可能性が高まった時などに、企業が債権者に債権を放棄する依頼をして、
債権者が債務免除の同意をした場合等があります。
ちなみに、民法においては、債権者が債務者に対し債務を免除する意思を
表示したときはその債権は消滅すると定められています。
また、債権者に債権を放棄してもらい債務免除益を計上する以外で、
過剰債務に悩む企業の即効性のある債務削減策としては、
債務の株式化(デッドエクイティスワップ)があります。
この債務の株式化(デッドエクイティスワップ)とは、借入金や仕入代金などの
債務を株式に変換することで、銀行等が債務の株式化に応じるメリットとしては、
債務の株式化に応じた企業の業績が回復した際は、当初の貸付による利益以上の
キャピタルゲインを得られる可能性があるからです。
このように、債権者が、債務の株式化に応じることは、債権者にとっては、
一方的に債権を放棄するよりもメリットがあるわけです。
尚、債務免除益は、法人税においては、原則として、益金に算入されることに
なっていますので、債務免除益は、法人税においては課税対象となります。