No538・・・長期未払金
長期未払金とは、営業取引以外の固定資産や有価証券の購入などの
取引により確定した未払いの債務を処理する負債の勘定科目で、長期未払金は、
すでに役務の提供は受けているが、代金の支払期限が1年を超えて
到来するものであり、長期未払金は、バランスシート上では、
固定負債の部に表示します。
また、長期未払金に計上している債務の支払期限が、1年以内となった
場合は、長期未払金から未払金へ振替える会計処理をすることになります。
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この長期未払金は、固定資産などの購入取引の際に用いられることが
多いのですが、長期で使用する固定資産への投資は、財務の健全性を
維持する為にも、返済期限がない株主資本や返済期間の長い固定負債で
調達することが基本となります。
そして、固定資産の取得を計画する際は、財務バランスに注意する必要が
ありますが、固定資産に関する財務分析をする際に注意すべき指標は、
固定長期適合率で、固定長期適合率が100%を越えている状態は、
固定資産の一部を短期資金で賄っている状態であり、資金繰りを圧迫する
要因になります。
ちなみに、未払金と未払費用は、実務の上で混同されることが多々ありますが、
未払費用は、まず仕訳の際の相手科目が費用になるもので、継続して役務の提供が
行なわれており、その役務が全て終了していない場合や、支払期限が到来せず
確定債務とはならないが、発生主義の観点から費用計上すべき時に用いられます。
※長期未払金が計上される場合の仕訳例は下記の通りです。
例・・・土地10000と建物21000(税込)を2年後の支払条件で購入した。
(借方) | (貸方) | ||
土地 | 10000 | 長期未払金 | 31000 |
建物 | 20000 | ||
仮払消費税等 | 1000 |