No456・・・土地
土地とは、企業が事業活動において長期に渡り所有する敷地を購入した
際に使用する資産の勘定科目のことで、土地は、一般的に建物と共に不動産と
呼ばれることが多く、土地は、バランスシート上では、固定資産の
有形固定資産の部に表示されます。
この土地の利用目的としては、本社屋などの事務所の敷地、工場の敷地、
倉庫の敷地、社宅敷地、運動場敷地などがあり、土地の上に建築された
建物や構築物は減価償却の対象となりますので、その購入費用は
減価償却費として期間配分し損金に算入されますが、土地は減価しない
資産であるため、減価償却の対象ではありません。
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また、土地を購入する際に支払った手付金は、土地の所有権移転登記が
完了するまでは建設仮勘定として処理し、土地を購入した際に発生する、
不動産会社に支払う仲介手数料、立退料、地ならしなどの整地費、
不動産取得税、登録免許税、登記費用などの付随費用は取得価格に
含めて会計処理し、税法上は、不動産取得税、登録免許税、登記費用は
取得価額に算入しないことも認められており、消費税においては、
土地を購入した時は消費税の対象外であり、土地を売却した時も
非課税売上となります。
そして、土地は、固定資産税の対象でもあり、賦課期日である
毎年1月1日の時点で所有している土地に対して課税される税金です。
尚、土地の価値は、立地や利便性、土地の地盤の地質などで決まる為、
特に立地や利便性はその土地独自で唯一のものなので、立地や利便性の
評価をどのようにするかが、土地の価値を決定する重要な要素です。
※土地の仕訳例は下記の通りです。
例・・・本社用ビルを100,000,000円(内土地代金58,000,000円)で購入し、
購入代金の支払は2年後の場合。
(借方) | (貸方) | ||
建物 | 40,000,000 | 長期未払金 | 100,000,000 |
土地 | 58,000,000 | ||
仮払消費税等 | 2,000,000 |