No204・・・建設仮勘定
建設仮勘定とは、企業が自社で使用する為の、建設途中にある建物等の
有形固定資産に対する支出額を会計処理した資産の勘定科目で、建設仮勘定は、
当該固定資産が完成するまでの一時的な経過勘定科目なので、完成時には
建設仮勘定から適切な科目へ振替える会計処理が必要になります。
この建設仮勘定に含めるものとしては、建設会社への手付金の支出、
建設の為の資材の購入費用、建設に直接要する労務費や経費も対象で、
それら以外では、建物で使用する機械等も含まれることになり、
建設仮勘定は、建物の完成前に支出する建設に伴う支払いの全てを
会計処理する仮勘定なのです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時〜23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・事業計画書作成セミナー
・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座 ・経営計画作成通信講座
■各種コラム・ちょっと気になる四方山話・不動産相場情報
・経理利益貢献度・経理合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・四方山話・日本の不動産相場
■法人向けサービス(マーケティング、財務等の各種コンサルティング)
・社員研修セミナー(経理・財務・経営企画の社員研修) ・管理職代行サービス ・1日コンサルティング
また、建設仮勘定は、建設業者から引渡しを受けるまでや、自家建設で
完成するまでは、建設仮勘定のままであり、建設仮勘定の間は減価償却の
対象とはなりません。
しかし、建設仮勘定は、減損処理の対象となりますので、
減損会計の手続きに従い検討することになります。
そして、減損会計とは、企業が保有する土地や建物等の固定資産が、
資産の収益性低下により投資額の回収が見込めない状態の時に行なうものであり、
減損会計は、資産の回収可能性を帳簿価額に反映させ減額しその差額を損失に
計上する会計処理であるため、建設仮勘定についても回収可能性などの観点から
減損処理の対象となっています。
尚、建設仮勘定の貸借対照表上の表示は、有形固定資産の区分に
建設仮勘定と表示します。
※建設仮勘定の仕訳例は下記の通りです。
例・・・本社社屋の建設の為、建設会社へ手付金1000を現金で支払った場合。
(借方) | (貸方) | ||
建設仮勘定 | 1000 | 現金 | 1000 |