No478・・・仕入割戻し
仕入割戻しとは、一定期間内に仕入高などを基準として、仕入代金の
一部を割戻しを受けた際に用いる勘定科目で、このような仕入割戻しは、
商習慣上一般的であり、仕入割戻しは、一種のリベートなので、仕入値引や
仕入戻しとは性質が異なり、仕入割戻しは、損益計算書上では、
仕入に対する控除項目として、仕入高から控除して表示します。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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この仕入割戻しとは、総額主義に基づく会計処理をした場合に使用され、
仕入割戻しに関する総額主義とは、仕入割戻しの金額を帳簿上で
明確にするために仕入割戻しを用いて会計処理することです。
また、仕入割戻しを用いない会計処理が純額主義で、仕入割戻しに
関する純額主義とは、仕入高を直接減額する会計処理です。
ちなみに、企業会計原則では、総額主義の原則があります。
そして、仕入割戻しのような仕入高の控除勘定科目には、
仕入値引高(仕入値引)、仕入戻し高、仕入割引があり、
それぞれの内容は下記の通りです。
まず、仕入値引高(仕入値引)とは、仕入れた商品等について、品違い、
量目不足、品質不良、納期遅延、損傷、汚れなどの理由で仕入取引の
金額を減額修正する勘定科目のことです。
次に、仕入戻し高とは、仕入れた商品等について、品違い、量目不足、
品質不良、納期遅延、損傷、汚れなどの理由で返品した為、仕入取引の
金額を減額修正する勘定科目です。
最後に、仕入割引は、仕入代金を期日前に支払をしたり、仕入代金の
支払方法を手形支払から現金支払に変更してもらった時等に用いる
勘定科目で、仕入割引は、取引先へ仕入債務を前倒しで支払ったこと
に対する金融収益の性質があり、仕入割引は、損益計算書上では、
営業外収益の項目に表示します。
※仕入割戻しの仕訳例は下記の通りです。
例・・・大量に仕入れた為、取引先から仕入高を基準に、1050(税込)の割戻しを
受けた場合。
(借方) | (貸方) | ||
買掛金 | 1050 | 仕入割戻し | 1000 |
仮払消費税等 | 50 |