No477・・・仕入戻し高
仕入戻し高とは、仕入れた商品等について、品違い、量目不足、品質不良、
納期遅延、損傷、汚れなどの理由で返品したために、仕入れ取引の金額を
減額修正する勘定科目のことで、仕入戻し高は、損益計算書上では、
仕入に対する控除項目として、仕入高から控除して表示します。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座等のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時~23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
この仕入戻し高は、総額主義に基づく会計処理をした場合に使用され、
仕入戻し高に関する総額主義とは、仕入戻し高の金額を帳簿上で明確
にするために仕入戻し高を用いて会計処理することです。
また、仕入戻し高を用いない会計処理が純額主義で、仕入戻し高に
関する純額主義とは、仕入高を直接減額する会計処理です。
ちなみに、企業会計原則では、総額主義の原則があります。
そして、仕入戻し高のような仕入高の控除勘定科目には、
仕入値引高(仕入値引)、仕入割戻し、仕入割引があり、
それぞれの内容は下記の通りです。
まず、仕入値引高とは、仕入た商品等について、品違い、量目不足、
品質不良、納期遅延、損傷、汚れなどの理由で仕入取引の金額を
減額修正する勘定科目です。
次に、仕入割戻しとは、一定期間内に仕入高などを基準として、
取引先から仕入代金の一部を割戻しを受ける商習慣で、仕入割戻しは、
一種のリベートといえます。
最後に、仕入割引は、仕入代金を期日前に支払をしたり、仕入代金の
支払方法を手形支払から現金支払に変更した時等に用いる勘定科目で、
仕入割引は、取引先へ仕入債務を前倒しで支払うことに対する金融収益の
性質があり、仕入割引は、損益計算書上では、営業外収益の項目に
表示します。
※仕入戻し高の仕訳例は下記の通りです。
例・・・取引先から仕入れた商品が品違いであった為、商品1050(税込)を
返品した場合。
(借方) | (貸方) | ||
買掛金 | 1050 | 仕入戻し高 | 1000 |
仮払消費税等 | 50 |