No223・・・債務の株式化
債務の株式化とは、企業が新株式を発行して、債務を株式に転換することで、
債務の株式化は、金融機関が業績不振で過剰債務の貸付先企業を支援する目的で
行なうケースが多く、債務の株式化は英語でデットエクイティスワップといい、
DESと略して呼ばれることもあります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、銀行等が債務の株式化に応じるメリットとしては、
企業の業績が回復した際は、当初の貸付による利益以上のキャピタルゲインを
得られる可能性があることです。
そして、銀行等が債務の株式化に応じる理由としては、過剰債務に苦しむ
貸付先企業に、債務の株式化等の再建策を施さなければ、過剰な債務が
企業の経営を更に圧迫することで、結果として貸付先企業が破綻してしまえば、
担保等が無い場合は、焦げ付いた融資の回収もほとんど出来ない可能性も
あるからです。
このように、経営不振の企業に対して、銀行等が企業に対して債務の株式化を
行なうことは、銀行等と企業の双方にとってメリットのあることで、債務の株式化は
企業の過剰債務を減らす即効性がある1つの手段なのです。
尚、債務の株式化をした場合、企業が新株式を発行することになるので、
発行済株式数が増加して希薄化することで、既存株主の利益が損なわれてしまうので、
債務の株式化を実行した場合は、株主代表訴訟等を起こされる可能性もあります。
ちなみに、株主代表訴訟とは、取締役や監査役を株主が提訴できる制度のことで、
通常、株主代表訴訟は取締役や監査役が違法行為を行い、株主に損害を与えた
場合に訴追するもので、株主代表訴訟は一般株主でも比較的容易に訴えを
起こすことが可能です。