No224・・・希薄化
希薄化とは、企業が新株の発行をすることにより発行済株式総数が
増加して、1株当たりの価値が低下することで、希薄化により、
一時的に既存株主の利益は損なわれる可能性もあり、一般的には
企業が新株の発行をして、大幅に希薄化する場合は、株式市場では
嫌気される傾向があります。
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また、新株を発行すれば希薄化する事がデメリットにはなりますが、
新株の発行は株主資本を増加させ、財務基盤が安定するメリットもありますので、
長期的に見れば、新株の発行で財務基盤が安定し業績が向上して利益が飛躍的に
伸びる可能性もあり、新株の発行が必ず株価にマイナスになると短絡的に
判断することは誤りです。
そして、公募増資をする場合は、自社の株価が株式市場で高い評価の時に
新株を発行すれば、希薄化を最小限にすることが出来る為、公募増資は、
自社の株価が低迷している時に実行するのではなく、自社の株価が高い時に
実行することが、希薄化対策にもなりファイナンスの基本になります。
尚、希薄化が起きる主なケースは下記の通りです。
@公募増資による新株発行
A新株予約権の権利行使
B債務の株式化(デットエクイティスワップ)
ちなみに、債務の株式化とは、企業が新株式を発行して、債務を株式に転換することで、
債務の株式化は、金融機関が業績不振で過剰債務の貸付先企業を支援する目的で
行なうケースが多いようです。