No1316・・・デットエクイティスワップ
デットエクイティスワップとは、企業が新株式を発行して債務を株式に変換することで、
デットエクイティスワップは、金融機関が業績不振で過剰債務の貸付先企業を支援する
目的で行なうケースが多く、デットエクイティスワップは日本語で債務の株式化といい、
DESと略して呼ばれることもあります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、銀行等がデットエクイティスワップに応じるメリットとしては、
企業の業績が回復した際は、当初の貸付による利益以上のキャピタルゲインを
得られる可能性があることです。
そして、銀行等がデットエクイティスワップに応じる理由としては、
過剰債務に苦しむ貸付先企業に、債務の株式化等の再建策を施さなければ、
過剰な債務が企業の経営を更に圧迫することで、結果として貸付先企業が破綻してしまえば、
担保等が無い場合は、焦げ付いた融資の回収もほとんど出来ない可能性もあるからです。
このように、経営不振の企業に対して、銀行等が企業に対してデットエクイティスワップを
行なうことは、銀行等と企業の双方にとってメリットのあることで、
デットエクイティスワップは企業の過剰債務を減らす即効性がある1つの手段なのです。
尚、デットエクイティスワップをした場合、企業が新株式を発行することになるので、
発行済株式数が増加して希薄化することで、既存株主の利益が損なわれてしまうので、
デットエクイティスワップを実行した場合は、株主代表訴訟等を起こされる可能性もあります。
ちなみに、株主代表訴訟とは、取締役や監査役を株主が提訴できる制度のことで、
通常、株主代表訴訟は取締役や監査役が違法行為を行い、株主に損害を与えた
場合に訴追するもので、株主代表訴訟は一般株主でも比較的容易に訴えを
起こすことが可能です。