No502・・・経費
経費とは、損益計算書の製造原価を構成する要素の1つであり、
製品を生産する過程で発生した材料費や労務費以外の費用を処理する
費用の勘定科目で、経費には、直接経費と間接経費があり、経費以外の
製造原価の構成要素には、材料費、労務費、仕掛品棚卸高が含まれます。
この経費には、特定製品を製造する為だけに発生した直接経費と、
工場の維持費用や工場を操業している際に発生する様々な経費である
間接経費があります。
ちなみに、製造予算では、製品の生産量、原材料在庫、仕掛品在庫、製品在庫、
製品製造原価を作成することになり、製造予算を作成することは、製品の予定原価を
設定することです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、直接経費には、製品の製造や加工を外部業者に依頼することで
発生する外注加工費や、他の企業が保有する特許を使用して製品を
製造する場合に発生する特許使用料などが含まれます。
そして、間接経費には、工場や機械装置などの保守修繕費用や減価償却費、
工場で発生する水道光熱費や通信費などが含まれます。
また、経費の分類としては、支払経費、測定経費、月割経費、発生経費の
4種類があり、各経費の内容は下記の通りです。
各経費の内容
@支払経費とは、各月の支払い高に、未払いや前払いを加減して
その月の経費とします。
A測定経費とは、メーターなどで測定した金額をその月の経費とし、
水道光熱費などが測定経費に該当します。
B月割経費とは、纏めて支払われた金額を、月割りにした経費のことで、
減価償却費などが月割経費に該当します。
C発生経費とは、その月に実際に発生した費用を経費とします。
尚、経費には、変動費に分類できるものと、固定費に分類できるものがあり、
一般的に、固定経費の大半は、工場や機械装置などの減価償却費であることが多く、
過大な設備投資をした場合には、減価償却費の負担が当然大きくなり、
製品の製造原価を押し上げることになります。
■製造予算の作成に関連する各項目の説明は下記ページをご覧ください。
@商品回転期間
A商品回転率
B仕掛品回転期間
C仕掛品回転率
D原材料回転期間
E原材料回転率
F在庫管理
G在庫計画
H在庫投資
I適正在庫
※経費の仕訳例は下記の通りです。
例・・・工場の経費1050(税込)を現金で支払った場合。
(借方) | (貸方) | ||
経費 | 1000 | 現金 | 1050 |
仮払消費税等 | 50 |
経費に関連する用語
※製造原価(当期製品製造原価)、当期総製造費用
※ 製造原価明細書(製造原価報告書)、損益計算書(PL)