No529・・・製品
製品とは、工場にて原材料を加工して製造した物品のことを示す資産の
勘定科目で、製品の原価は、直接材料費、直接労務費、直接経費、製造間接費で
構成されており、期末に保有する製品の評価方法には、原価法と低価法があり、
製品は、決算時には棚卸を行い製品有高を把握することが必要で、製品は、
バランスシート上では、流動資産の部に表示されます。
この製品を製造する為には、工場などの設備、材料費、労務費、経費などが
必要になりますが、これらの費用が多くなれば、結果として製品の原価も
上昇してしまいます。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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ちなみに、製造予算では、製品の生産量、原材料在庫、仕掛品在庫、製品在庫、
製品製造原価を作成することになり、製造予算を作成することは、製品の予定原価を
設定することです。
また、製品の原価を抑える為には、固定費の増加となる設備投資は、
必要最小限にすべきであり、製品の製造期間が長期化すれば、
人件費や経費も比例して増加するので、製品の製造期間も可能な限り
短縮することが、製品原価を下げることに繋がります。
そして、製品は、商品、半製品、仕掛品、原材料等とともに、棚卸資産を構成する
1つの要素ですが、棚卸資産である製品の評価方法には原価法と低価法があり、
低価法とは各四半期末毎に、製品の時価と帳簿価額を比較して、帳簿価額より
時価が下回っている場合は、その差額を棚卸資産評価損として計上し簿価を
切り下げることになり、 棚卸資産評価損計上の際に用いられる時価には、
正味売却価額や再調達原価などがあります。
ちなみに、製品と商品は、会計上は明確に区別されていますが、本質的な、
商品と製品の違いとしては、商品とは、営業活動の為に売る為の物品で
あるはずなので、商品は、外部から仕入れた商品と自社で製造した製品で
構成されていると考えることができ、製品とは、工場にて原材料を加工して
製造した物品であるので、製品は、商品に含まれると考えるのが一般的です。
尚、製品の増減は、運転資金の金額に影響を与えますが、一般的に、
運転資金は、運転資本、経常運転資金、所要運転資金、必要運転資金、
必要運転資本とも呼ばれています。
■製造予算の作成に関連する各項目の説明は下記ページをご覧ください。
①商品回転期間
②商品回転率
③仕掛品回転期間
④仕掛品回転率
⑤原材料回転期間
⑥原材料回転率
⑦在庫管理
⑧在庫計画
⑨在庫投資
⑩適正在庫
※製品が計上される場合の仕訳例は下記の通りです。
例①・・・製造原価1000の製品が完成した場合。
(借方) | (貸方) | ||
製品 | 1000 | 仕掛品 | 1000 |
例②・・・例①の製品をクライアントに納品した場合。
(借方) | (貸方) | ||
売上原価 | 1000 | 製品 | 1000 |
※在庫に関する用語一覧
棚卸資産(在庫) | 商品 | 製品 | 仕掛品 | 原材料 |
未成工事支出金 | 回転期間 | 回転率 | 棚卸資産回転期間 | 棚卸資産回転率 |
在庫回転期間 | 在庫回転率 | 商品回転期間 | 商品回転率 | 仕掛品回転期間 |
仕掛品回転率 | 原材料回転期間 | 原材料回転率 | 在庫管理 | 在庫計画 |
在庫予算 | 在庫投資 | 在庫金利 | 在庫管理の方法 | 棚卸 |
デッドストック | プロダクトミックス | 交差比率 | 適正在庫 | 安全在庫 |
製品に関連する用語
※棚卸資産担保融資
※流動資産担保融資保証制度
※売掛金、完成工事未収入金
※製造原価(当期製品製造原価)、当期総製造費用
※製造原価明細書(製造原価報告書)、損益計算書(PL)