No61・・・売上高総利益率(売上高粗利益率)
売上高総利益率(売上高粗利益率)は、企業活動において獲得した売上高に対し、
売上総利益が占める割合を示した指標で、売上高総利益率は、粗利益率とも呼ばれ、
売上高総利益率は販売している商品やサービスのマージン率の収益力を示す
財務指標で、売上高総利益率は、財務分析の収益性分析手法でもあります。
この売上高総利益率(売上高粗利益率)の算出方法は、まず、売上高から売上原価を
差し引いて売上総利益を算出し、その売上高総利益を売上高で割って売上高総利益率を
算出します。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、売上高総利益率(売上高粗利益率)は、企業が生み出した商品やサービスの
付加価値を表しており、売上高総利益率が高いことは、その企業がマーケティングや
営業で優れていたり、ブランド力がある商品やサービスを提供していることを意味しており、
他の企業と比べて売上高総利益率が高い企業は、顧客からの支持があり強いブランド力が
あることを示しており、売上高総利益率の高い企業は、インフレの時期に値上げをしても、
他の企業に比べて顧客に値上げが受け入れて貰いやすい企業であるともいえます。
ちなみに、プロダクトミックスを決定する際は、売上総利益率と棚卸資産回転率を
用いて、交差比率を算出します。
そして、売上高総利益率が改善することは、利益の増加に繋がるだけでなく、
資金繰りの改善にも繋がります。
また、売上高総利益率(売上高粗利益率)を高めるには、仕入単価を下げることで
仕入高を減少させ売上原価率を低下させるか、商品やサービスの売価(売値)を
上げるしかありません。
尚、売上高総利益率を改善することは重要ですが、質の部分の率(売上高総利益率)
だけではなく、量の部分の額(売上総利益)の最大化を念頭においた販売戦略が必要です。
ちなみに、自社の付加価値がどれぐにいあるかや自社の収益力推移の変化を掴み
課題を把握する為に、自社の過去の売上高総利益率(売上高粗利益率)の実績や
同業他社の売上高総利益率業界平均値等と比較して分析することも必要です。
売上高総利益率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー