No121・・・運転資本
運転資本とは、在庫投資や仕入の支払と売上の回収にズレが
生じる場合に発生する事業活動をしていく上で必要な資金であり、
運転資本は、流動資産の売上債権と棚卸資産を合計した金額から、
流動負債の仕入債務を差し引き算出し、運転資本の管理は資金繰りには
欠かすことが出来ません。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、運転資本は、企業が急成長をしている時に、適切な財務管理が
出来ていないと、日を追うごとに増加していくものなので、運転資本の
仕組みを理解せず資金繰りを組んでいると、利益が多額に出ている企業でも
資金ショートを起こし黒字倒産に至る危険性もあります。
この運転資本の管理には、財務計画作成の際に計画した回転期間乖離と
実績の回転期間乖離を定期的にチェックして、そのギャップを直ちに埋める
改善活動が出来るような、PDCAサイクルを運用することが重要です。
尚、運転資本と回転期間乖離の計算式は、下記のようになります。
①運転資本=売上債権+棚卸資産-仕入債務
②回転期間乖離=売上債権回転期間+棚卸資産回転期間-仕入債務回転期間
この運転資本は、回転期間乖離の計算式からも明らかなように、損益計算書(PL)の
売上・利益より、貸借対照表(BS)の売上債権、棚卸資産、仕入債務の回転期間の
影響を強く受けます。
ゆえに、運転資本をコントロールをする為に、売上債権回転期間、棚卸資産回転期間、
仕入債務回転期間等の計画を立て、予算の貸借対照表(BS)を作成して、
運転資本の予算実績管理をする必要があります。
ちなみに、運転資本は、運転資金、経常運転資金、所要運転資金、必要運転資金、
必要運転資本とも呼ばれています。
運転資本に関連する用語
※ファクタリング
※流動資産担保融資保証制度、売掛金、完成工事未収入金
※商品、商品、仕掛品、半製品、原材料、日本銀行