No324・・・諸会費
諸会費とは、企業が加入している、商工会議所や同業者団体などの
様々な団体に支払う会費を処理する費用の勘定科目で、諸会費は、
接待交際費や広告宣伝費などとの区分を実務上注意する必要があり、
一般的に、諸会費は、課税仕入対象外のものが多いのですが、対価性の
ある諸会費については、課税仕入に該当します。
この諸会費に該当するものとしては、商工会議所、同業者団体、法人会、
自治団体、ロータリークラブ、ライオンズクラブなどの会費が該当しますが、
これらの支出する会費の内容によっては、税務上、支出時に損金に
算入されない場合もあります。
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税務上、支出時に損金に算入されない場合の諸会費としては、同業者団体が
会館などの建物を建設する場合に支払うことになる特別会費などです。
企業が特別会費として支出した場合の会計処理は、支出時に諸会費で
処理するのではなく、前払費用でまず処理をします。
そして、同業者団体が受け取った特別会費を支出した時に、前払費用から税法上の
繰延資産である共同施設負担金に振替仕訳することになり、このような共同施設負担金の
貸借対照表での表示は、投資その他の資産の区分に会計処理します。
また、企業が諸会費として支出した場合でも、その実質的な内容が特定の
役員や従業員の個人的な親睦の為の会費である場合は、税務上、
その役員に対する役員報酬や従業員に対する給与手当とみなされる
場合があります。
尚、販売費及び一般管理費である諸会費も、資金繰りの際は考慮すべき
であり、諸会費の予算作成の際は、予算作成時点で加入している団体と
加入予定の団体を把握して予算を作成することになります。
※諸会費の仕訳例は下記の通りです。
例・・・クレジットカードの年会費1050(税込)を現金で支払った場合。
(借方) | (貸方) | ||
諸会費 | 1000 | 現金 | 1050 |
仮払消費税等 | 50 |
諸会費に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー
※予算
※金融、金利