No205・・・前払費用
前払費用とは、継続して役務の提供が行なわれており、
その役務が全て終了していない場合や、支払期限の到来前に、
その費用を先払いした場合に用いられる資産の勘定科目で、前払費用は、
費用の繰延勘定ともいえ、前払費用は、貸借対照表上では流動資産の
項目に表示されます。
ちなみに、前払費用以外の経過勘定には、前受収益、未払費用、未収収益があります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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この前払費用は、支出した際は資産計上し、役務の提供が行なわれた時に、
前払費用から適切な勘定科目へ振替え、経費として会計処理されることになり、
1年を超える期間を得て費用化される前払費用は、長期前払費用として
会計処理することになります。
また、法人税法では、前払費用として支払ったもので、支払った日から
1年以内に役務の提供を受ける場合のものは、その支払った金額を継続して、
その事業年度の経費として損金算入することを条件に、短期前払費用として
その支払時点で損金の額に算入することが認められています。
ただし、短期前払費用に該当するような支払った日から1年以内に役務の提供を
受けるものであっても、借入金を有価証券などで運用する際に発生する借入金の
支払利息のように、収益と費用を対応させる必要がある取引については、
1年以内の短期前払費用であっても、支払時点で損金の額に算入することは
認められていません。
尚、前払費用は、前払金(前渡金)と実務の上で混同されることが多々ありますが、
前払金(前渡金)は、企業の通常の営業活動の取引により、商品や原材料等の
仕入れ前に、代金の一部又は全部を手付金として支払った場合に用いられる
勘定科目が前払金(前渡金)なのです。
※前払費用の仕訳例は下記の通りです。
例・・・事務所の来月分の家賃1000を現金で支払った場合。
(借方) | (貸方) | ||
前払費用 | 1000 | 現金 | 1000 |