No198・・・前払金(前渡金)
前払金(前渡金)とは、企業の通常の営業活動の取引により、
商品や原材料等の仕入れ前に、代金の一部又は全部を手付金として
支払うことで、前払金は資産としての性質があり、前払金は、
貸借対照表上では、流動資産の部に表示されます。
また、前払金(前渡金)は、商品や原材料等の提供を受けた後に、
適切な勘定科目へ振り返られることになります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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商習慣上においても、商品や原材料等の仕入れ前に、現金の授受を
行なった方が、それらの仕入れを確実に出来る可能性が高くなるため、
前払金(前渡金)を活用することになります。
また、商品や原材料等の仕入れ前に現金を先に支払、前払金(前渡金)が
発生した際は、その商品や原材料等の仕入が実際に行なわれるまでは、
消費税の計算においては、課税仕入に該当しない為、決算期末においては、
商品や原材料等の仕入が実際に行なわれたのかを証憑などで確認した後に、
仮払消費税として仕入税額控除の対象とすることができます。
そして、当期中に、商品や原材料等の仕入が実際に行われなかった場合は、
次の事業年度において仕入が実際に行われた時に、前払金(前渡金)の
仕入税額控除を行なうことになります。
尚、前払金(前渡金)は、前払費用と実務の上で混同されることが
多々ありますが、前払費用は、継続して役務の提供が行なわれており、
その役務が全て終了していない場合や、支払期限の到来前に、
その費用を先払いした場合に用いられる勘定科目が前払費用なのです。
※前払金(前渡金)の仕訳例は下記の通りです。
例・・・仕入代金の手付金1000を、現金で支払った場合。
(借方) | (貸方) | ||
前払金 | 1000 | 現金 | 1000 |
前払金(前渡金)に関連する用語
※経過勘定、前受収益、未払費用、未収収益、前払費用