No596・・・労働装備率
労働装備率とは、建物や機械装置などの有形固定資産が、
従業員1人当たりどれくらい利用されているかを示す財務指標であり、
労働装備率が大きければ大きいほど企業の労働生産性は高くなり、
労働装備率は、一般的に、製造業が大きい傾向にあります。
この労働装備率が大きいほど、一般的に、企業の労働生産性は
高くなると言われていますが、杓子定規に、労働装備率を改善する
為だけに、設備投資をして有形固定資産を増加させたり、従業員数を
削減したりすることは論外です。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、労働装備率は、参考程度に見るぐらいで充分な指標なので、
企業の財務において、それほど重要視する必要はなく、財務分析をする際は、
回転期間による分析に力を入れるべきで、回転期間が企業の経常収支に
どれくらい影響を与えているかを理解できるようになって、はじめて、
企業の財務構造の基本が理解できたといえます。
尚、労働装備率は、労働生産性と一緒に解説されることが多いのですが、
労働生産性とは、従業員1人当たりの付加価値を見るための財務指標で、
付加価値とは、企業が事業活動により生み出した価値(利益)のことであり、
付加価値の計算方式は、控除方式と加算方式で、付加価値の控除方式は、
売上高から外部購入費用を控除する計算方式であり、付加価値の加算方式は、
費用や利益を加算していく計算方式です。
計算式・・・労働装備率 = 有形固定資産÷平均従業員数
労働装備率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー