No532・・・原材料
原材料とは、製品の製造プロセスで直接消費される原料や材料で未使用の
物品を示す資産の勘定科目であり、期末に保有する原材料の評価方法には、
原価法と低価法があり、原材料は、決算時には棚卸を行い原材料有高を
把握することが必要で、原材料は、バランスシート上では、流動資産の部に
表示します。
この原材料は、主に製造業で使用される勘定科目であり、原材料は、製品を
生産する為には欠かせない物でもある為、原材料の調達ルート確保は、
重要な経営課題の1つです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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ちなみに、製造予算では、製品の生産量、原材料在庫、仕掛品在庫、製品在庫、
製品製造原価を作成することになり、製造予算を作成することは、製品の予定原価を
設定することです。
また、製造業の企業にとって、原材料が製品原価の大半を占める場合は、
原材料の調達価格次第で製品原価が決定してしまうので、市況の変動により
大きく価格が変動する原材料については、原材料の長期購入契約を結ぶ等して、
原材料価格のヘッジをする必要があります。
そして、原材料は、商品、製品、半製品、仕掛品等とともに、棚卸資産を構成する
1つの要素ですが、棚卸資産である原材料の評価方法には原価法と低価法があり、
低価法とは各四半期末毎に、原材料の時価と帳簿価額を比較して、帳簿価額より
時価が下回っている場合は、その差額を棚卸資産評価損として計上し簿価を
切り下げることになり、 棚卸資産評価損計上の際に用いられる時価には、
正味売却価額や再調達原価などがあります。
尚、原材料を仕入れてから、原材料を使用する迄の期間を示した指標が
原材料回転期間で、一般的に、原材料回転期間が短ければ生産が
効率的であると判断できますが、逆に、原材料回転期間が長すぎる場合は、
過剰在庫の恐れもありますし、原材料回転期間が長すぎる場合は、
当然、製品の完成も遅れ、資金繰りを圧迫する要因になります。
ちなみに、原材料の増減は、運転資金の金額に影響を与えますが、一般的に、
運転資金は、運転資本、経常運転資金、所要運転資金、必要運転資金、
必要運転資本とも呼ばれています。
■製造予算の作成に関連する各項目の説明は下記ページをご覧ください。
①商品回転期間
②商品回転率
③仕掛品回転期間
④仕掛品回転率
⑤原材料回転期間
⑥原材料回転率
⑦在庫管理
⑧在庫計画
⑨在庫投資
⑩適正在庫
※原材料が計上される場合の仕訳例は下記の通りです。
例①・・・決算時に、期首の原材料が1000であった場合。
(借方) | (貸方) | ||
期首原材料 | 1000 | 原材料 | 1000 |
例②・・・決算時に、期末の原材料が1000であった場合。
(借方) | (貸方) | ||
原材料 | 1000 | 期末原材料 | 1000 |
例③・・・決算時に、期末の半製品を低価法により評価を500切り下げた場合。
(借方) | (貸方) | ||
棚卸資産評価損 | 1000 | 原材料 | 500 |
※在庫に関する用語一覧
棚卸資産(在庫) | 商品 | 製品 | 仕掛品 | 原材料 |
未成工事支出金 | 回転期間 | 回転率 | 棚卸資産回転期間 | 棚卸資産回転率 |
在庫回転期間 | 在庫回転率 | 商品回転期間 | 商品回転率 | 仕掛品回転期間 |
仕掛品回転率 | 原材料回転期間 | 原材料回転率 | 在庫管理 | 在庫計画 |
在庫予算 | 在庫投資 | 在庫金利 | 在庫管理の方法 | 棚卸 |
デッドストック | プロダクトミックス | 交差比率 | 適正在庫 | 安全在庫 |
原材料に関連する用語
※棚卸資産担保融資
※流動資産担保融資保証制度
※売掛金、完成工事未収入金
※製造原価(当期製品製造原価)、当期総製造費用
※製造原価明細書(製造原価報告書)、損益計算書(PL)