No356・・・ノンリコースローン
ノンリコースローンとは、借手が借入れの返済ができなくなった時に、
債務履行請求がローン対象の物件に限定されるローンのことで、
ノンリコースローンの名の通り非遡及型融資であるため、人の信用を
担保にする融資とは異なり、不動産自体が生み出すキャッシフローを
担保にするローンの為、対象物件以外には債務履行請求をしない
貸付方法です。
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(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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このノンリコースローンは、 日本ではあまり普及していないローンで
すが、米国では主流の貸付方法になっており、ノンリコースローンは、
主に不動産分野で用いられる貸付方法で、債務者が債務の返済が不能に
なった際も、債務履行請求が債務者には及ばない為、その点は債務者には
メリットになりますが、ノンリコースローンは担保評価が厳しく金利が
高い点が債務者のデメリットです。
また、ノンリコースローンとは反対の貸付方法が日本で主流の
リコースローンで、リコースローンとは、担保資産以外に、
債務者自身の保証を求めるので、リコースローンは、借手が
借入れの返済ができなくなった時は、債務履行請求がローン対象の
物件に限定されるのではなく、債務者も債務履行請求をされる
遡及型融資なのです。
そして、2008年の金融危機の発端となったサブプライムローンも、
ノンリコースローンであった為、借手は、借入れの返済が
できなくなった時は、物件を手放せばそれで済んでしまう為、
借手が将来の返済が難しくなることを予想したとしても、安易に
ローンを組んでしまう人は多かったはずです。