No290・・・エクイティファイナンス
エクイティファイナンスとは、新株発行や新株予約権付社債の
発行のように、株主資本の増加を伴う資金調達のことで、
エクイティファイナンスは、企業の成長を促進する新規事業進出に
伴う資金需要と財務体質の強化・改善には欠かせないもので、
エクイティファイナンスは、企業にとって返済期限の無い
直接金融である資金調達手段なのです。
主要なエクイティファイナンスの種類
①増資
②新株予約権
③新株予約権付社債
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このエクイティファイナンスを実行すると、企業のバランスシートの
自己資本は増加をしますが、発行済株式数も増加し希薄化をまねく為、
エクイティファイナンスを実行する時の自社の株価次第では、
既存株主にとっては、大きなマイナス要因になりかねません。
このようなエクイティファイナンスを実行する時は、基本的に
自社の株価が高い評価の時に実行すべきで、自社の株価が高い評価の時に
増資(公募増資)エクイティファイナンスを実行すれば、資金調達額も多くなり、
希薄化も最小限にすることが出来ます。
また、中期経営計画などで新規事業に進出する予定や設備投資を実施する
予定があれば、その予定の前にエクイティファイナンスを実行すれば、
新規事業や設備投資のイニシャルコストと運転資金などのランニングコストも
資金手当て出来るので、新規事業進出や設備投資実行による資金繰りへの
影響も最小限にすることが出来ます。
ちなみに、設備投資は1年以上使用する固定資産の取得がメインになるために、
エクイティファイナンスによる資金調達が出来れば、資金繰りの悪化に繋がる、
固定比率の上昇を防ぐことが出来ます。