No238・・・回転率
回転率とは、企業が経営活動において、経営資源である資産・負債・資本を
どれだけ効率的に活用しているかを示す指標で、回転率は効率性分析で効率性を
客観的に示すツールとして利用され、回転率は財務戦略には欠かせない指標です。
この回転率は、主に総資産(総資本)、売上債権、棚卸資産等の効率性分析の際に
利用しますが、それぞれの回転率分析の目的は次の通りです。
まず、総資産回転率(総資本回転率)とは、どの程度総資産(総資本)を
効率的に活用しているかを示す指標で、総資産回転率は、売上高が総資産の
何回転しているかを調べることであり、総資産回転率は、企業がどの程度、
総資産(総資本)を効率的に活用しているかを評価出来る指標です。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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次に、売上債権回転率とは、売上高に対してどれくらい売上債権が回収されているかを
示す指標で、売上債権回転率の計算は、売上高を売上債権残高で割って算出し、
売上債権回転率が悪化すると資金繰りを圧迫することになります。
最後に、棚卸資産回転率とは、売上原価に対してどれくらい棚卸資産が
残っているかを示す指標で、自社の棚卸資産回転率を評価するには、
同業種の標準や自社の過去の実績値や財務計画値と比較して判断し、
棚卸資産回転率は自社の商品や製品等の販売効率を示す指標でもあります。
ちなみに、プロダクトミックスを決定する際は、商品回転率を用いて、
交差比率を算出します。
また、企業の生命線である経常収支を改善する為には、回転率の乖離と
利益率の改善しか無いといっても過言では無く、回転率をコントロールする
ことは経常収支を改善させる為にはとても重要な業務プロセスなのです。
そして、回転率などを活用することにより財務分析をすることは、
バランスシートの分析といっても過言では無く、財務分析をする際の分析の比重は、
バランスシートが(BS)90%で、損益計算書は(PL)は10%ぐらいの力の入れ具合で
丁度よいのです。
ちなみに、回転率と回転期間の計算式は正反対の計算式になります。
総資産回転期間・・・回転期間=総資産÷売上高
総資産回転率・・・・回転率=売上高÷総資産
尚、総合予算を作成する際は、回転率の仕組みの理解が欠かせませんので、
回転率の仕組みは、経理部、財務部、経営企画室に所属する社員であれば、
必ず理解しておくべきことです。
※在庫に関する用語一覧
棚卸資産(在庫) | 商品 | 製品 | 仕掛品 | 原材料 |
未成工事支出金 | 回転期間 | 回転率 | 棚卸資産回転期間 | 棚卸資産回転率 |
在庫回転期間 | 在庫回転率 | 商品回転期間 | 商品回転率 | 仕掛品回転期間 |
仕掛品回転率 | 原材料回転期間 | 原材料回転率 | 在庫管理 | 在庫計画 |
在庫予算 | 在庫投資 | 在庫金利 | 在庫管理の方法 | 棚卸 |
デッドストック | プロダクトミックス | 交差比率 | 適正在庫 | 安全在庫 |
回転率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー