No513・・・前期損益修正益
前期損益修正益とは、過年度の経理処理の訂正などによって
生ずる利益を処理する収益の勘定科目で、前期損益修正益は、過年度に
過大な減価償却費を計上した場合などに用い、前期損益修正益は、
損益計算書上においては、特別利益の区分に表示することになります。
この前期損益修正益が計上される主なケースは下記の通りです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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前期損益修正益が計上される主なケース
@過年度の売上高の修正
A過年度の仕入高の修正
B過年度の棚卸資産の修正
C過年度の各種引当金の修正
D過年度の減価償却費の修正
E過年度の償却済債権を取立てた時
Fその他、過年度の会計処理を訂正する時
また、実際の実務において、この前期損益修正益を用いる時は、会計処理の
訂正をする事になる金額が大きな場合で、実務上では、売上高や仕入高等の
計上の間違いは、頻繁に起こりえますので、それらの訂正する金額が小さな
場合は、売上高を増加させる仕訳をしたり、仕入高を減少させる仕訳などを
することがほとんでです。
ちなみに、確定申告書を提出した後に、税額を過少申告したことが判明し、
それを修正する申告が修正申告で、自主的に修正申告をすれば、
過少申告加算税を支払わずにすみます。
尚、過年度の経理処理の訂正などによって、損失となる場合に用いる
勘定科目が前期損益修正損です。
※前期損益修正益が計上される場合の仕訳例は下記の通りです。
例・・・過年度に計上した工具器具備品の減価償却費が1000過大であったので修正した。
(借方) | (貸方) | ||
工具器具備品 | 1000 | 前期損益修正益 | 1000 |