No514・・・前期損益修正損
前期損益修正損とは、過年度の経理処理の訂正などによって
生ずる損失を処理する費用の勘定科目で、前期損益修正損は、
過年度に過小な減価償却費を計上した場合などに用い、前期損益修正損は、
損益計算書上においては、特別損失の区分に表示することになります。
この前期損益修正損が計上される主なケースは下記の通りです。
前期損益修正損が計上される主なケース
@過年度の売上高の修正
A過年度の仕入高の修正
B過年度の棚卸資産の修正
C過年度の各種引当金の修正
D過年度の減価償却費の修正
Eその他、過年度の会計処理を訂正する時
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また、実際の実務において、この前期損益修正損を用いる時は、会計処理の
訂正をする事になる金額が大きな場合で、実務上では、売上高や仕入高等の
計上の間違いは、頻繁に起こりえますので、それらの訂正する金額が小さな
場合は、売上高を減少させる仕訳をしたり、仕入高を増加させる仕訳などを
することがほとんでです。
ちなみに、確定申告書を提出した後に、税額を過大申告したことが判明し、
その申告を修正する制度が更正で、更正は、法定申告期限より1年以内で
あれば更正の請求ができます。
尚、過年度の経理処理の訂正などによって、利益となる場合に用いる
勘定科目が前期損益修正益です。
※前期損益修正損が計上される場合の仕訳例は下記の通りです。
例・・・過年度に計上した工具器具備品の減価償却費が1000過小であったので修正した。
(借方) | (貸方) | ||
前期損益修正損 | 1000 | 工具器具備品 | 1000 |