No218・・・黒字倒産
黒字倒産とは、損益計算書上で利益が出ているのに倒産してしまうことで、
黒字倒産は、現金の流入より現金の流出が多くなり、現金が手元に無くなった
資金ショートを起こした状態の時に発生し、黒字倒産を防ぐために
資金繰り表を作成し、資金繰りの状態を常にチェックすることは欠かせません。
また、黒字倒産は、突然起こるものではなく、必ず黒字倒産が起こる前兆や予兆は
あらゆるところで発生しています。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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この黒字倒産が起こる原因やメカニズムとしては、売上代金の回収と
仕入代金の支払とのずれである、運転資金の増加による資金繰り圧迫が多く、
その他の黒字倒産の事例としては、積極的な設備投資による借入金返済に
売上高と利益が追いつかないケースや、金融市場に信用不安が発生し、
銀行などの金融機関が貸し渋りをするケースなどがあります。
このような、黒字倒産の前兆や兆し、シグナルを早期に把握することは、
企業経営や財務分析をする際は、とても重要なことなのです。
また、取引先企業に信用不安がでているようなケースでは、例えその取引先が
巨額な利益を計上していても、銀行の融資が途絶えれば黒字倒産の可能性は
どんな企業にもありえますので、取引先企業の信用情報は、定期的に情報収集する
仕組を作り上げる必要があります。
そして、黒字倒産を防ぐ為には、運転資金に影響を与える、
棚卸資産の回転期間、売上債権の回収サイト、仕入債務の支払サイトの計画値と
実績値を常にチェックすることが必要になります。
ちなみに、運転資金は、運転資本、経常運転資金、所要運転資金、必要運転資金、
必要運転資本とも呼ばれています。
尚、財務分析にて、黒字倒産の可能性等を分析することは、安全性分析の範疇ですが、
安全性分析には、静態的分析と動態的分析と呼ばれる分析手法があり、
静態的分析と呼ばれる、流動比率や当座比率などの財務比率分析や資金運用表分析は、
企業の黒字倒産の可能性を把握するには限界がありますが、動態的分析と呼ばれる
資金移動表は、企業の黒字倒産の可能性を的確に把握することが出来ます。
ちなみに、黒字倒産をした企業が振出した手形が不渡手形です。
黒字倒産に関連する用語
※ファクタリング
※流動資産担保融資保証制度、売掛金、完成工事未収入金
※商品、製品、仕掛品、半製品、原材料、日本銀行
※管理会計
※格付け