No501・・・労務費
労務費とは、損益計算書の製造原価を構成する要素の1つであり、
製品を生産する過程で発生した従業員の賃金等を処理する費用の勘定科目で、
労務費には、直接労務費と間接労務費があり、労務費以外の製造原価の
構成要素には、材料費、経費、仕掛品棚卸高が含まれます。
この労務費は、特定製品の製造に直接携った工員の賃金を処理する
直接労務費と、製品の製造過程で間接的に携った工員の賃金等を
会計処理する間接労務費があります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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ちなみに、製造予算では、製品の生産量、原材料在庫、仕掛品在庫、製品在庫、
製品製造原価を作成することになり、製造予算を作成することは、製品の予定原価を
設定することです。
また、直接労務費とは、工員が、特定製品の製造に直接携わる作業を
することにより発生する賃金のことで、間接労務費とは、特定の製品の
費用と認識できない、工場で働く工員の、賃金、給料、雑給、賞与、
退職給付引当金繰入額、法定福利費のことです。
そして、労務費は、製品の製造に要する期間に比例して費用が
増減するものなので、製品を完成する為の予定作業時間より、
製品を完成する為に実際に要した作業時間が増加すると、
変動費が増加することになり、限界利益率が低下します。
また、労務費を抑える為に、安い人件費の国や地域に工場を移設して、
変動費の削減に成功し、限界利益率を向上させることができたとしても、
製品の完成までの時間が大幅に増加すれば、以前よりも更に資金繰りを
圧迫する要因にもなります。
尚、労務費には、変動費に分類できるものと、固定費に分類できるものがあり、
正社員の基本給・法定福利費、退職給付引当金繰入額は固定費と考えるべきで、
それ以外の項目で、工場で働く従業員に発生する費用は変動費と見ることができます。
■製造予算の作成に関連する各項目の説明は下記ページをご覧ください。
@商品回転期間
A商品回転率
B仕掛品回転期間
C仕掛品回転率
D原材料回転期間
E原材料回転率
F在庫管理
G在庫計画
H在庫投資
I適正在庫
※労務費の仕訳例は下記の通りです。
例・・・工場で働く従業員に賃金1000を現金で支払った場合。
(借方) | (貸方) | ||
労務費 | 1000 | 現金 | 1000 |
労務費に関連する用語
※製造原価(当期製品製造原価)、当期総製造費用
※ 製造原価明細書(製造原価報告書)、損益計算書(PL)