No194・・・修繕引当金
修繕引当金とは、修繕費の発生を継続的に見込む企業が、
将来の修繕コストを見積り引当金計上した負債の勘定科目で、修繕引当金は、
大きな設備投資を要する重化学工業や装置型産業等の設備集約型企業の
為のもので、一般的な企業が採用する会計処理ではなく、修繕引当金は、
会計上の費用ではありますが、税法上は費用(損金)とはなりません。
また、修繕引当金は、修繕費の支出が1年以内のものは、
貸借対照表の中では流動負債に区分され、修繕費の支出が1年を越える
見込みのものは、貸借対照表の中では固定負債に区分され、
表示する際の名称は、修繕引当金と明示します。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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そして、数年に1度行われるような大規模な修繕に対する引当金は、
特別修繕引当金として計上し、通常の修繕引当金と区別します。
また、修繕引当金のような引当金は、修繕費用の支出が法律などで
義務づけられているわけではないため、債務性のない引当金に該当し、
債務性のある引当金としては、製品保証引当金、賞与引当金、退職給付引当金、
債務保証損失引当金、損害補償損失引当金などが該当します。
尚、修繕引当金繰入額は、会計上は費用になりますが、税務上では
損金とはなりませんので、税務申告書を作成する際の修繕引当金繰入額の
取り扱いは、別表4の加算項目に修繕引当金否認や修繕引当金認容という名称で
課税所得に加算する必要があります。
※修繕引当金の仕訳例は下記の通りです。
例・・・将来の修繕見込みに基づき修繕引当金1000を計上した場合。
(借方) | (貸方) | ||
修繕引当金繰入額 | 1000 | 修繕引当金 | 1000 |
修繕引当金に関連する用語
※修繕積立金、マンション管理組合、 修繕積立一時金(修繕積立基金)
※管理会計