No286・・・修繕費
修繕費とは、企業で利用する固定資産等の修理や改修などに
要した費用を処理する勘定科目で、通常の機能維持や
現状回復のために支出した費用であり、修繕費には、
通常の修繕費と固定資産等の価値を高め耐久性を増す
資本的支出があり、修繕費は原則損金となり課税仕入に
該当し仕入税額控除の対象になります。
その修繕費には、机・椅子・パソコン・OA機器などの
各種修理代、オフィス等の原状回復費用、メンテナンス料、
床の張替え・壁の塗装費用なとが該当します。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、通常の修繕費と固定資産等の価値を高め耐久性を
増す資本的支出の主な基準は下記の通りです。
通常の修繕費と認められる場合
①20万円未満の小額な支出の場合
②おおむね3年ぐらいの短い周期で実施する費用の場合
③明らかに資本的支出でなく、60万円未満の支出の場合
④修繕をする固定資産の前期末の取得価額のおよそ10%以下の支出
資本的支出と認められる修繕費
①修理をする際に機能の高い品質のものに取り替えた場合
②修理をすることで耐久性が増し、更に長期間使用出来るようになった場合
③修理をする際に、本来の用途と異なる改修などをした場合
また、通常の修繕費と認められるケースに該当しない場合であっても、
会計処理の継続適用を条件に、修繕費として支出した金額の30%相当額と、
その修繕をした対象資産の前期末取得価額の10%相当額とのいずれか
少ない金額を修繕費にすることもできます。
尚、販売費及び一般管理費の予算を作成する際には、修繕費の予算作成も
するべきで、固定資産が多く修繕費の支出が多額になる企業は、
資金繰りの際も特に考慮する必要があります。
※修繕費の仕訳例は下記の通りです。
例・・・コピー機の修理代1050(税込)を現金で支払った場合。
(借方) | (貸方) | ||
修繕費 | 1000 | 現金 | 1050 |
仮払消費税等 | 50 |
修繕費に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー、予算
※金融、金利
※共益費