No578・・・金融費用負担率
金融費用負担率とは、支払利息や社債発行費などの資金調達に要した
費用が売上高に対してどれくらいの負担となっているかを示した指標であり、
金融費用負担率が増加するケースとしては、有利子負債の残高に比例して
増加する場合と、売上高の減少により増加する場合があります。
この金融費用負担率は、売上高と金融費用の比率を計算することで、
借入金等の有利子負債の限度額を把握しようとする場合にも用いられ、
金融費用負担率が、売上高営業利益率を上回るようになれば、
有利子負債の残高が、収益力と比較して多すぎる状態であると
判断することができます。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
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また、金融費用の支払能力を見る指標には、インタレストカバレッジという
指標があり、インタレストカバレッジとは、企業の借入金等の利息支払能力を
測定する為の指標で、インタレストカバレッジは、事業活動により得た利益が
有利子負債の支払利息等である金融費用の何倍であるかを示す指標です。
尚、金融費用負担率が増加するケースとしては、設備投資を実行する為の
資金調達が一般的ですが、設備投資をしても、想定した売上高の増加を
果たせない場合は、過剰な供給能力を持ってしまったことになり、過剰な
供給能力は、金融費用負担率を増加させるだけでなく、設備を維持する為の
固定費も増加させ、資金繰りや限界利益を圧迫する要因になりますので、
設備の稼働状況によっては、過剰な設備を廃棄する判断が必要になります。
計算式・・・金融費用負担率=金融費用÷売上高
金融費用負担率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー