No576・・・設備投資キャッシュフロー比率
設備投資キャッシュフロー比率とは、設備投資を実行した金額を、
どの程度、営業キャッシュフローでカバー出来ているかを示した指標で、
設備投資キャッシュフロー比率が高ければ高いほど、資金繰りを
圧迫する要因となり、設備投資は、営業キャッシュフローの範囲内で
納めることが財務戦略の基本となります。
この設備投資キャッシュフロー比率が、毎期100%を超えていれば、
設備投資を実行する為に不足する金額を、毎事業年度、資金調達を
していることになり、その結果、必然的に、有利子負債が増加して、
有利子負債の返済金額も、新たに資金調達しなければ、資金繰りが
追いつかない状態になっています。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座等のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時~23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
また、設備投資キャッシュフロー比率を計算する際は、有利子負債残高が
営業キャッシュフローのどれくらいを占めているかも算出しておくべきで、
両方の比率を合計した結果が100%以内であれば、仮に、経済環境が激変し、
金融機関が借入金の借換えに応じないようなことが起こっても安心です。
尚、設備投資キャッシュフロー比率を改善する為には、設備投資の金額を
抑制するか、営業キャッシュフローを増加させるしかありませんが、
営業キャッシュフローを増加させるためには、売上高を増やし営業利益を
増加させることと、回転期間を改善して、運転資金を減少させる対策を
講じる必要があります。
計算式・・・設備投資キャッシュフロー比率=設備投資額÷営業キャッシュフロー
設備投資キャッシュフロー比率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー