No707・・・資本的支出
資本的支出とは、固定資産の耐用年数を伸ばしたり、資産価値を高めたり
するために支出した金額のことであり、一般的に、資本的支出と修繕費の
区別がつかない場合は、形式基準により、資本的支出であるか、
修繕費であるかを判定します。
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この資本的支出と判定された場合は、支出した金額は、固定資産に計上されて、
減価償却費として、費用処理されることになるので、修繕費に該当する場合と異なり、
会計上の利益を押し上げる要因となりますが、修理費用が、資本的支出と修繕費の
どちらに判定されても、キャッシュフローは、変化することはありません。
ちなみに、資本的支出と修繕費の区別がつかない場合の、主な形式基準の
判定項目は下記の通りです。
主な形式基準の判定項目
@支出した金額が20万円未満の場合や、おおむね3年以内の周期で
修理や改良が行われている場合は修繕費として処理できる。
A支出した金額が60万円未満の場合や、支出した金額が、固定資産の前期末の
取得価額のおおむね10%相当額以下である場合は修繕費として処理できる。
B継続適用を条件に、支出した金額の30%相当額か、固定資産の前期末取得価額の
10%相当額の、いずれか少ない金額を修繕費として処理できる。
尚、資本的支出と認められる、主な事例は下記の通りです。
@修理をする際に機能の高い品質のものに取り替えた場合。
A修理をすることで耐久性が増し、更に長期間使用出来るようになった場合。
B修理をする際に、本来の用途と異なる改修などをした場合。
資本的支出に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー
※減価償却、減価償却資産、非減価償却資産
※減価償却累計額、固定資産、減価償却費、勘定科目
※非現金支出費用、現金、企業会計原則、費用
※備忘価額
※帳簿価額、勘定科目
※減損会計、土地、建物、固定資産
※定額法、定率法