No206・・・前受金
前受金とは、企業の通常の営業活動の取引により、商品や製品等の販売前に、
代金の一部又は全部を手付金や内金として受け取ったことで、
前受金は負債としての性質があり、前受金は、貸借対照表上では、
流動負債の部に表示されます。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、前受金は、商品や製品等の提供をして売上高が計上される時に、
売上代金に充当します。
商習慣上においても、商品や製品等の販売前に、現金の授受を行なった方が、
それらの販売を確実に出来る可能性が高くなるため、前受金を活用する
ことになります。
また、前受金は、実務において仮受金と混同されることが稀にありますが、
仮受金とは、金銭を受け取った際に、その内容やその金額が未確定の場合に
一時的に用いられる負債の勘定科目であり、仮受金は、負債としての性質を持ち、
仮受金は、貸借対照表上では、流動負債の部に表示される科目です。
尚、建設業で用いられる未成工事受入金は、前受金と同じ性質のもので、
建設業では、工事開始前の手付金や工事中間期での中間金を受け取った時に、
前受金で処理するのではなく、未成工事受入金で会計処理することになります。
ちなみに、前受金としてお金を受取る際に、手付金や内金等の用語が
出て来ますが、内金とは売買代金や報酬の一部前払いであり、
内金を支払えば契約の履行に着手したとみなされ、法的根拠が無ければ、
内金を授受した後は、契約解除は出来ませんが、手付金は、特に法的根拠が
なくても、契約解除をすることができますので、前受金等の金銭の授受の際は、
授受をする金銭の性格をはっきりとさせ書面に明記すべきです。
※前受金の仕訳例は下記の通りです。
例・・・商品の販売代金の手付金として現金1000を受け取った場合。
(借方) | (貸方) | ||
現金 | 1000 | 前受金 | 1000 |
前受金に関連する用語
※経過勘定、前受収益、未払費用、未収収益、前払費用