No567・・・現預金比率
現預金比率とは、流動負債に対する現金・当座預金・普通預金を
合計した割合のことで、現預金比率は、企業の短期の支払能力
(安全性)を見るための財務分析における安全性分析の指標であり、
現預金比率は、現預金を流動負債で割って算出します。
この現預金比率は、財務分析における安全性分析の指標の1つですが、
この種の指標の中では、最も企業の短期の支払能力を厳しく見る指標であり、
現預金比率、流動比率、当座比率の3つの中では最も企業の短期の支払能力を
厳しく見る指標といえます。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、現預金比率は、企業の短期の支払能力を厳しく見る指標ではありますが、
現預金比率は、財務諸表作成時点での情報に過ぎないので、現在から将来の
支払能力を的確に示した指標ではないことに注意すべきです。
この現預金比率の計算結果は、当然、高ければ高いほど好ましいのですが、
一般的に、現預金比率は、20%以上が理想値とされています。
そして、現預金比率等の財務比率分析は静態分析で、企業の真の支払能力を
掴むには限界がありますので、企業の的確な資金繰りの状態を掴みたければ、
現預金比率等の財務比率分析ではなく、動態分析と呼ばれる資金移動表分析や
回転期間分析を利用して、企業の真の資金繰りの状態を把握するべき、動態的分析を
活用すれば、経常収支がマイナスの状態である経常収支比率が100%を下回っている
事業年度が数期間続いた場合に、資金ショートの可能性が高くなることや、利益が多額に
計上されていても倒産に至る、黒字倒産の可能性なども見逃すこともなくなります。
現預金比率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー