No580・・・安全性指標
安全性指標とは、企業の支払能力を財務諸表の数字を用いて計算し
数値化した財務指標のことで、安全性指標を利用する目的としては、
企業の資本構成や固定資産のバランスの妥当性や現金の支払能力が
どれくらいあるかを評価することであり、安全性指標は、経営分析における
財務分析に欠かせない指標なのです。
この安全性指標は、債務返済能力がどれくらいあるかを掴むための
指標ともいえるものなので、安全性指標の中には、バランスシートと
損益計算書の数値が両方必要な指標もあるので、安全性指標には、
静態的指標と動態的指標が含まれており、安全性指標の代表的な
指標としては下記の指標があります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座等のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時〜23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
安全性指標の主な指標
@流動比率
A当座比率
B固定比率
C固定長期適合率
Dインタレストカバレッジ
E損益分岐点
F自己資本比率
G手元流動性比率
H売上高キャッシュフロー比率
I有利子負債比率
J現預金比率
K金融費用負担率
L売上債権回転期間
M棚卸資産回転期間
N仕入債務回転期間
Oキャッシュフロー流動負債倍率
また、一般的に知られている安全性指標に、流動比率や当座比率がありますが、
これらの指標は、静態的指標であるため、これらの指標の計算をしただけでは、
企業の真の支払能力を掴むには限界があり、企業の真の支払能力を掴む為には、
資金移動表による分析と回転期間を利用した分析が必須といえます。
そして、財務指標の分析手法には、静態的分析と動態的分析があり、
静態的分析とは、企業の一時点の貸借対照表の情報だけを使い分析する手法で、
動態的分析とは、貸借対照表と損益計算書の数値を組合わせて分析する手法のことです。
尚、静態的分析はストック分析、動態的分析は、フロー分析とも呼ばれています。
ちなみに、財務指標には、安全性指標、効率性指標、収益性指標、生産性指標、
成長性指標があります。
安全性指標に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー