No662・・・キャッシュフロー流動負債倍率
キャッシュフロー流動負債倍率とは、キャッシュフローが流動負債の何倍であるかを
示した財務指標であり、計算式が示すように、キャッシュフロー流動負債倍率の
計算結果が大きいほど、短期の支払能力が高いことを示しており、
キャッシュフロー流動負債倍率は、財務分析における安全性分析手法です。
このキャッシュフロー流動負債倍率は、静態的分析手法である、流動比率や
当座比率よりは、企業の支払能力を的確に示す指標ではありますが、
キャッシュフロー流動負債倍率と回転期間による分析を同時に行うことで、
更に、的確な企業の支払能力を把握することができます。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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ちなみに、キャッシュフロー流動負債倍率を計算する際のキャッシュフローには、
営業キャッシュフローかフリーキャッシュフローを用います。
また、キャッシュフロー流動負債倍率自体の数字は当然重要ではありますが、
より重要なのは、その内容であり、例えば、営業利益の金額よりも、
営業キャッシュフローが大幅に減少している場合に、何が原因で、
営業利益の金額と営業キャッシュフローの金額に差異があるのかを分析する方が、
キャッシュフロー流動負債倍率を計算するより遥かに重要なことです。
尚、キャッシュフロー流動負債倍率は、動態的分析手法ではありますが、
より的確に、企業の資金繰りの状態を把握したい場合は、動態的分析手法の中で、
最も的確に企業の支払能力を示す、資金移動表を利用する必要があります。