No573・・・手元流動性比率
手元流動性比率とは、企業の売上高の規模に対して、手元にありすぐに
使用できる資金がどの程度あるかを示した指標であり、手元流動性比率が
高ければ、資金繰りに余裕があることを示しており、手元流動性比率は、
財務の安定性を評価する、財務分析における安全性分析の指標なのです。
この手元流動性比率は、日銀短観の調査項目の1つですが、日銀短観の
調査結果にて、手元流動性比率が上昇している時は、銀行をはじめとした
金融機関の融資姿勢が厳格になっている場合が多く、そのような時は、
企業は資金ショートを避けるために、手元流動性を厚くする行動に走るので、
結果として、日銀短観の手元流動性比率が上昇する結果として現れます。
※全産業手元流動性比率データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の手元流動性比率データ)
・全産業手元流動性比率
・製造業手元流動性比率
・非製造業手元流動性比率
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ちなみに、日銀短観とは、日本銀行が四半期に一度、景気の現状と先行きについて
企業に直接アンケート調査をすることで、日銀短観は、企業短期経済観測調査を
略したものであり、日銀短観は、日本の経済指標の中で最も注目をされる指標の1つです。
また、手元流動性比率の目安としては、一般的に、月商の2ヶ月前後といわれていますが、
これは、あくまでも一般的な目安であり、企業のキャッシュフローの状況によっては、
2ヶ月分の手元流動性を確保していても、資金が不足する可能性は当然ありえます。
尚、手元流動性比率の計算は、手元流動性を月商で割って算出します。
計算式・・・手元流動性比率=手元流動性÷(売上高÷12)
手元流動性比率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー