No1435・・・自己受為替手形
自己受為替手形とは、自分で為替手形を振り出して自分が指図人となり、
名宛人から手形代金を受け取る振出人と指図人が同じ有価証券のことで、
為替手形の時と異なり、自己受為替手形では、振出人が手形代金を受け取ることになります。
何故、自己受為替手形のような複雑な取引をするかというと、支払相手が当座預金口座を持ってなく、
支払相手に支払期日を明確にしてもらうからであり、支払相手が自己受為替手形の引受人になった
場合は、当座預金の開設は不要となるからで、当座預金の開設する為には信用力が必要です。
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また、自己受為替手形は、印紙税額一覧表の第3号文書に該当するので、振り出した手形金額に応じて印紙税が
課税されることになりますが、振り出した時に、手形金額の記載のない手形は非課税です。
そして、自己受為替手形を振り出した時の仕訳は、（借方）受取手形○○○円（貸方）売掛金○○○円と、
仕訳をします。
尚、為替手形には、自己受為替手形以外に、自己宛為替手形という種類も有り、
自己宛為替手形とは、 振出人と名宛人が同じ為替手形です。
ちなみに、約束手形に関する会計処理は、約束手形を振り出した時は支払手形で処理し、
約束手形を受け取った時は受取手形で処理することになり、手形を割り引いたり(割引手形)、
手形を裏書き(裏書手形)した場合は、将来、手形を割り引いたり、手形を裏書きした手形が不渡り(不渡手形)になって、
突然支払い義務が発生する場合がありますが、このような債務の事を偶発債務と呼んでいます。