No674・・・売上予算
売上予算とは、売上計画の構成要素である売上高の予算のことで、
損益予算を構成するものであり、売上予算の作成は、予算作成の
スタートラインといえ、売上予算の立て方としては、クライアント別、
商品別に計画する事が基本です。
売上予算は、売上計画とも呼ばれています。
この売上予算は、総合予算の要となる予算なので、売上予算が
確定しなければ、他の経常予算や資本予算を作成することができませんし、
売上予算の立て方次第で、他の予算も大きく影響を受けますので、
前年度の実績だけを考慮する、売上予算の作成方法では、
経営をコントロールすることも難しいでしょう。
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また、売上予算の立て方としては、最初に、どのセグメントに経営資源を
集中するべきかを決定する必要がありますので、利益貢献度の高い商品が
何であるかを把握する必要があります。
ちなみに、製造業や非製造業に関わらず、客観的に、利益貢献度の高い商品の
分析をする際は、商品の粗利益率や商品回転率だけで判断するのではなく、
商品の交差比率を計算する必要があります。
そして、売上予算の内容次第で、運転資金計画も大きく影響を受けることに
なりますので、増加する売上高に対応する為の、資金の調達が難しい場合は、
売上予算を見直す場合もあり、この場合の資金の調達とは、金融機関からの
借入や市場からの調達のことだけを指しているのではなく、総合的な資金の
調達のことを意味しています。
尚、売上予算は、売上に関する目標であり、予想の売上ともいえますので、
売上予算の根拠となる、営業計画の作成は当然必要なので、営業計画を
作成しない売上予算は、机上の空論といえます。
なお、自分が作成した資金繰り表や予算、金融機関に提出する財務計画の妥当性に自信が無い方は、
計画の添削評価サービスが付いている、弊社の経営管理講座か、予算作成講座をご利用下さいませ。