No101・・・検収基準
検収基準とは、売上高や仕入高の計上基準のひとつで、検収基準は、自社又は取引先が
納品された商品などの内容を確認し、注文した商品に間違いないと自社又は取引先が
相手へ書面などで意思表示をして、その確認通知を自社又は取引先が受け取った時に
収益や費用を認識する基準のことで、検収基準は、保守的で堅実な会計処理です。
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この検収基準は、相手が注文した内容と納品を受けた商品の内容を確認し、
これでOKであるとの検収完了の意思表示を書面にて行なうことからも、
債権・債務の発生時期でもあり、最も確実で合理性のある収益や費用の計上基準です。
また、収益や費用の計上基準が検収基準でない場合である、
出荷基準(発送基準)や販売基準(引渡基準・納品基準)の場合は、
納品した商品が発注を受けた商品と異なる場合は、当然、返品されて、売上高や仕入高の
訂正処理を行なう必要が生じますが、収益や費用の計上基準に検収基準を採用している場合は、
このようなことが起こる可能性は限りなく低下します。
ちなみに、検収基準を採用することは、検収時に再度、発注時の内容と比較・検証する
検収という行為が必ず必要になる為に、企業間でよくトラブルになる商品の仕様の問題や
発注金額の問題などを防ぐ効果もあります。